シール・ラベルの印刷方式はどう選ぶ?知っておきたい「5つの基本」
こんにちは、エイコー印刷です。
皆さんは、シールやステッカーを印刷会社や通販サイトに発注する際、「それがどんな方法で印刷されているか」を意識したことはありますか?
実は、シール・ラベルの印刷方式は大きく分けて5つあります。それぞれの特徴を知ることで、コストを抑えたり、よりこだわった仕上がりにしたりと、最適な選択ができるようになります。
今回はこれら5つの印刷方式を分かりやすく解説します!
▼YouTubeでも簡単に解説しております!
このページでご紹介している内容
1. オンデマンド印刷
「小ロット・多品種・スピード重視」の最新スタイル
最近の印刷通販サイトで最も主流なのが、このオンデマンド印刷です。 イメージとしては「業務用の高性能なシール用コピー機」です。
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特徴: データを直接プリンターに送って印刷するため、「版」を作る必要がありません。
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メリット: 300枚や500枚といった小ロットを、10種類などの多品種で作りたい場合に非常に安く、早く仕上がります。
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注意点: 気温や湿度の変化に弱く、同じデータでも「前と少し色が違う」という現象が起きやすい側面があります。

オンデマンド印刷機の印刷の様子
2. 凸版(とっぱん)印刷
「シールの王道」スタンプのような安心感
昔から日本のシール印刷を支えてきた、最もポピュラーな方式です。「消しゴムはんこ」や「芋版」をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
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特徴: 樹脂で作った版の出っ張った部分にインクをつけ、紙に転写します。
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メリット: 1,000枚から数百万枚まで幅広く対応でき、コストパフォーマンスに優れています。
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得意なもの: スーパーの「◯円引き」シールや、文字情報の多いラベルなど。最近では技術向上により、写真やイラストも綺麗に刷れるようになっています。

凸版印刷の版
3. オフセット印刷
「写真や水彩画」を美しく再現する最高峰の表現力
チラシやパンフレットでは一般的ですが、シール業界では全体の3%ほどしか流通していない珍しい方式です。
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特徴: インクの膜が非常に薄く、繊細な表現が可能です。
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メリット: お酒のラベルや、タレントさんの写真、水彩画のような淡い表現に最適です。
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注意点: インクが薄いため、屋外で使用すると色が褪せやすい(色が飛びやすい)という弱点があります。こだわりたい「商品の顔」を作る時におすすめです。

オフセット印刷の版
4. シルク・スクリーン印刷
「耐久性と質感」で選ぶならこれ
Tシャツのプリントや看板などでよく使われる方式です。網戸のようなメッシュの隙間からインクを押し出して印刷します。
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特徴: インクを非常に「厚く」盛ることができます。
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メリット: 色褪せに強く、屋外用ステッカーに最適。また、ツヤツヤのニスやザラザラした質感など、特殊な手触りを与えることもできます。
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注意点: 作業工程が複雑なため、量産時のコストは高くなりがちです。また、非常に細かいデザインは少し苦手な傾向があります。

シルク印刷の版。網目部分からインキが入って転写可能。
5. フレキソ印刷
「環境に優しく、色は常に一定」グローバルスタンダード
特に欧州で主流の方式で、日本でも大ロットのシール印刷で導入が進んでいます。
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特徴: ゴム製の版を使用し、一度色が決まれば最初から最後まで色が全く変わりません。
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メリット: 8色、16色といった多色印刷が可能で、大量生産でも品質が極めて安定します。
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注意点: 最初に色を調整する「版」の設計に時間がかかるため、初期費用(イニシャルコスト)が高くなる傾向があります。

フレキソ印刷の版(※当社のフレキソ版は樹脂タイプ。一般的にはゴムタイプが主流です。)
まとめ:迷ったら現物サンプルでの分析も可能です!
いかがでしたでしょうか?
「今までなんとなく発注していたけれど、実はこんな違いがあったんだ」と感じていただけたら幸いです。
もし、今のシールの品質に満足いかない場合や、「自分の作りたいものはどの方式がベストなの?」と迷われた際は、ぜひお手元のサンプルを当社にお送りください。
視点で現在の印刷方式を分析し、お客様のご要望(コスト・品質・耐久性)に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。
★YouTubeチャンネルでは、シール印刷の深い知識を代表の安部が解説してます。ぜひチェックしてみてくださいね!